デモパート制作こぼれ話(3)コンテ作成 |
[デモパート制作こぼれ話] / [2009-12-24 13:38:34] |
キャラクター設定が進むにつれ、ゲームに組み込む各種デモムービーのコンテ制作も進んでいきます。デモムービーコンテなど演出をを担当して頂いたのは、OVA「FREEDOM」などで演出を担当された遠藤広隆さんです。そこで、今回は遠藤さんが手がけた実際のコンテをご紹介したく思います。
「機動戦士ガンダム戦記」には相当量のデモムービーが収録されていますが、年末に新規にプレイされる方々にネタばれにならない範囲ということで、今回は連邦編、ジオン編ともにゲーム開始直後のデモムービーコンテを一挙公開です。
(開発途中のコンテですので、製品版とは一部カットの内容や尺数が異なる場合があります)
●連邦編
連邦編は冒頭、砂漠のシーンから始まります。
3Dマップを背景に使用しているため、実際のコンテ割りに加え、カメラ位置などの指定が入る場合もあります。
カット6からカット8、振り返るユーグと、モビルスーツの手のひらの上でそれに応えるヒューですが、このコンテ段階でキャラ=セル作画、背景及びモビルスーツ=3Dモデルという方向性が決定していました。そのため、アニメを制作されたサンライズさんとゲーム制作現場の間では、2Dセルアニメと3D背景を違和感無く合成するために入念な打ち合わせが重ねられることになりました。
ヒューが2番機に乗り込むカット12、実際の製品ではその後、HD品質の画質に耐える細かい芝居がつけられることになります。
●ジオン編
連邦編の場合と同様、カット4のアイロスの向こうに広がる背景は3Dモデルによる合成になっています。
カット8、製品版ではザクI・エリク仕様ですが、この時点では仮にザクIIとして描かれています。
カット17、手のひらのペンダントは実はまだデザイン詳細が決まっていませんでした。
実際のコンテ、いかがだったでしょうか。これが最終的にどのような映像になったのかは製品版のデモシーンでぜひ確かめてみてください。次回は、デモシーンの大きな特徴にもなっている「2Dアニメと3Dモデルとの合成」に関するこぼれ話を予定しています。お楽しみに!
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