セブンだ。
今日は、ケイタは家にいる。
月曜日の夜から、腹痛だそうだ。

原因は、瞳子からもらったチョコだと思われる。
結局、バレンタイン当日、瞳子はスタッフにチョコを配っていた。
誰一人として、その場で食べることはなかったが、
ケイタだけはその場で普通に食べていたのだ・・・
念のためにサードにも桐原の状況を確認したが、
桐原は「網島の状況を見てから食べるか判断する」
といって置いてあるそうだ。
・・・懸命な判断だが、私のバディをテストに使うとは・・・
結果として、多分間違っていないからどうしようもない。
さて、私が気にしていた、先週末の
私のいない間のケイタの行動についてだが、
言わないと、アンダーアンカーのスタッフに
日常の行動を全て報告するぞと言ったところ
快く、報告してくれた。
いつも、それぐらい素直ならよいのだが。
妹がクラスメイトにチョコを作るということで、
材料の買出しにつき合わされていたそうだ。
妹は一人で買いに行くのが嫌だったらしい。
かといって、友達に頼むのも恥ずかしかったようだ。
とはいえ、以前の私が出会った頃のケイタなら、
考えられない行動だ。
滝本が言った様にケイタはやさしいのだ。
瞳子のチョコをその場で食べたのも、
きっとそのやさしさからだと思う。
(それが時として身を滅ぼすのだが・・・)
滝本の代わりに私のバディになったのも、
そういえば、妹に頼まれて、シドとナンシーを助けたのも
ケイタがやさしいからだな。
シドとナンシーは続いているのだろうか・・・
「とっくに別れているに決まっているではないか!」
「なっゼロワン。なぜここに」
「別に、俺が網島ケイタの家にいて何が悪いのだ?」
「それは、そうだが」
「シドとナンシーは吊橋効果で付き合ったのだ、すぐに別れているはずだ」
「いいや、彼らはお似合いのカップルだ!別れるはずがない!」
「ふっ、甘いなセブン」
「なんだと!」
ケイタ「お前達、ちょっとうるさい!寝させろって。イテテっ!」
 「すまん」
|