俺だ。

ずっと気になってはいたのだが、
アンダーアンカーのオペレーター
いつも同じ服だな。
今の季節は問題ないが、
夏は暑そうだ。
「それは、アンダーアンカー内の空調管理が
ネットワークやエライザ用に設定されているからでございましょう」
「そうかもしれないが、夏だと見た目が暑苦しいではないか」
「でも、今の時期たまに、息が白いときがある気がする」
「今は冬ですし」
「あいつら、ず〜っと変わらない服装だぞ」
「少なくとも、お前がここから出て行った時から同じだからな」
「…それはそれとして、代わり映えしなさすぎだろ」
「…それを言うと」
「…ですよねぇ」
「何だ?」
「ゼロワン。我々はずーっと同じ形だぞ」
「服と言う物もありませんし・・・」
「装飾されても、変形できなくなる可能性もあるからな」
「しかし、何かこう…」
「下手をするとバッテリーの消費が上がるかもしれません」
「…」
「どうした?ゼロワン」
「…お前達では話にならん」
「珍しく、ゼロワンが凹みましたね」
「そうか?珍しいことではないと思うが」
「水戸博士〜」
「どうしたのでしょう?」
「服ではないが、なにか見た目が変わるものでも頼むのだろう。
だがそんなことをしても・・・」
「ねぇ。現状のままで特に問題ありませんし」
「うむ、今の状態が我々のコンセプトには最適化されていると思う」
「…ダメなのか」
「やはりダメだったみたいですね」
「当たり前だな」
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